"地中海,クロアチア,ツレス,オソル,osor"
古代の繁栄の徴も少ない寂れた港町
Osor
オソル
(ツレス島 −クロアチア)

レス島とロシーニ島は、もともと長さ80kmを越える細長い一つの島だった。古代ローマの時代に、島の中央の細い部分に水路が開かれ、二つの島になった。
 人口80人の寂れた村が、当時はプーラと並ぶアドリア海最大の都市であったことを知る由もないが、村の規模に対し異常に大きな城壁の囲みに微かに片鱗がうかがえる。
 アドリア海航路の拠点として東方貿易を担った町だが、狭い水路が災いし、中世のヴェネチア領時代にはすでに役目を終えていた。城門脇に埋めこまれた小さく寂しげな有翼の獅子が、勢力を失った当時の町の証人として残っている。
 現代においても、水路は小型の漁船やレジャーボートを通す程度の意味しかない。朝晩2回の可動橋の開閉時に待たされるので、旅行の際は頭に入れておきたい。