の保護区域であるコルナティ国立公園は、35kmの長さに140もの島が点在する自然公園だ。この広い海域に、昔からの僅かな住民と、正規の入園手続きを受けて入るツーリスト関係を除いては、立ち入ることすら出来ない。
　そんな公園内で、僅かに村らしいただ一つの場所が、ここヴルリェだ。３軒のレストランと１軒のミニショップ、それに貸しアパートがあるので、自然と海を愛するツーリストが生活するための、最低限のものがある。
　村には数十軒の家屋があるが、地元の者に聞くと定住者は居ないとのことだ。確かに他に何もないこの島で一生暮らすのは、現実的でない。全ての家屋は、漁業、農業、観光などの必要に応じて泊まる、作業小屋ないしはセカンドハウスのようなものだという。
　コルナティ島は、トレッキングに、セイリングに、また何もせず海を眺めて過ごすにも、またとない場所で、ここは最高の拠点となるだろう。 　公共交通機関がないので、村へは、サリやムルテルで船をチャーターするか、またはレンタル船で入るのが良い。ツアー船が客の食事のため寄港することもあるので、交渉により便乗できる可能性もある（可能かどうか未確認）。