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風格漂うコルシカ島の玄関口
Bastia
バスティア
(フランス)♦

スティアはコルシカ島の中心でもあり、玄関口でもある古い港町で、その歴史は紀元前にまで遡る。丘の上の城砦が古い港町を見下ろす、典型的な地中海都市だ。城砦内部は、中世の建物の間に網目状の細い路地が走る閉じた空間だが、その路地の先には彩りも鮮やかな建物や陽光に輝く海の蒼さが望めるので、陰鬱な感じはない。またここから眺める港は一枚の絵のようだ。旧市街である港の入り江に沿って、ジェノヴァ領時代の色とりどりの錚々たる建物が取り囲んでいる。特に夏ともなれば海沿いのプロムナードは数多くのレストランのテラス席でいっぱいとなり、新鮮な魚料理が賞味できる。山へと続くその背後の町並みとあわせ、まさに「小ジェノヴァ」といった趣だ。
 旧市街の北側にはマルシェ広場(Place du Marché)を中心に整然と区画された新市街が広がり、島の経済の中心地をなす。町の北方には、知るひとぞしる隠れ家的な海のリゾート、コルス岬が控えている。