ルス岬に入ってすぐ、コルシカ島の中心地バスティアから北へ約10キロの地点にある、小さな漁村がエルバルンガだ。今ではコルス岬の静かで手軽なリゾートとしても知られている。村の古い部分は岬状の小さな突起の岩の上に作られており、車道から中へと入っていくと、数軒のカフェに囲まれた小さな広場があり、そのすぐ先が静かな漁港兼マリーナとなっている。さらに人がやっと通れる小道を進むと廃屋の先にジェノヴァ時代の塔が現れる。この間ゆっくり歩いても数分の距離で、まるでテーマパークかミニチュアか何かのようでもある。
　近くのリゾートに宿泊し、港のレストランでおいしい食事を取り、止まったような静かな時を過ごす、そんなバカンスにうってつけの場所だ。