"地中海,ギリシア,エピスコピ,マーニ,マニ,episkopi,mani"
海と聖堂が作る絵のような風景
Episkopí
Επισκοπή
エピスコピ
(ギリシア)♦

タの1kmほど手前でマーニを貫くサンギアス(Sangias)山地のメッシニア側を南下する幹線道路を右に入る。さらにメザポス(Mezapos)湾に向かって下る道にはいって間もなく、小さなエピスコピの村にたどり着く。
 本当に何もない場所だが、目的はただ一つ、湾に突き出たティガ二(Tigani)の遺跡の方角に、棘をかき分け2〜3分歩いたところにある、エピスコピ教会だ。13世紀のこじんまりした教会だが、それは素晴らしいフレスコ画が内面全体を飾っている。
 このあたりのどの教会もそうだが、鍵を持つ住民を探し出して開けてもらうのはちょっとして作業ではあるが、その価値はある。またバランスが良い人であれば、聖堂の後陣の窓の下に誰かが積んだ石によじ登り、一部のフレスコ画を楽しむことができる。
 さらに素晴らしいのは、教会の立地だ。十字軍の城跡の一つでありギリシア語でフライパンを意味するティガニ、深い蒼を呈するメザポス湾、アノ・プーラ(Ano Poula)の高みを背景に、その風景は一枚の絵そのものだ。