"地中海,ギリシア,ランガザ,マーニ,マニ,langada,mani"
古い聖堂や塔を大事に守る辺境の村
Langáda
Λαγκάδα
ランガザ
(ギリシア)

抜500メートルの高さ、谷を見下ろす斜面に固まっているのがランガザの村だ。
 コトロニ山から流れ込む谷を急カーブで超える地点に、11世紀の見事なアギオス・ソテル(Agios Soster/Αγιος Σωτερ)が堂々と建っている。[写真中]

 ギリシア人の自国の歴史・文化に対する誇りは本当に強く、こんな小さな村の見落としてしまいそうな教会のためにまで、真新しい方向指示板が立てられている。それに従いアギア・ソフィア(Agia Sofia/Αγία Σόφια)へと5分ほど村の小径を歩む。村落を抜けて山道になってすぐ、壊れかけた礼拝堂と小さな墓所が見えてくるが他に何もなく、これが史跡だろうかという感じすらする。[写真下]
 建物は慎ましい鐘楼部分の残骸と聖堂の外壁を残すのみで、扉はなく、屋根もかなり崩壊して無くなっている。

 それでも門はしっかり閉ざされており、墓所として村の住民が大事に守っていることがわかる。
 ここから山肌に広がる村の全景を眺めることができる。十本ほどの、マーニ特有の中世の塔やそれを改造した住宅が点在している。[写真上]