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中世の漁師町の面影を残す小島
Izola
イゾーラ
(スロヴェニア)


ゾーラとはイタリア語で「島」のこと。ヴェネチア時代の町の名イゾーラ(Isola)をそのままスロヴェニア語に音訳したイゾーラ(Izola)が現在の正式な町名だ。今では砂州を埋め立てて陸続きになっておりバスで訪れることができるが、コペルやピランから船で訪れるのも楽しい。
 スロヴェニア屈指のマリンリゾートとして近年急速に発展したが、旧港周辺には漁港としての顔が色濃く見られる。旧市街に一歩足を踏み入れると、狭い路地とカラフルな小さい箱形の家々、路地をまたいではためく数々の洗濯物、はがれかけた壁の塗装、階段状の坂道でサッカーに興ずる子供たちなど、ヴェネトの漁村の風景そのものだ。スラブ圏に組み込まれたのは長い歴史の上ではごく最近のことである。町にはイタリア語の表示が数多く見られ、市民の多くがイタリア語を理解する。インフォメーションを後にするときかけられた言葉は、「Ciao!」だった。