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イストラ半島の盟主
Koper
コペル
(スロヴェニア)

チトー広場にあるヴェネチア風の裁判所

タリア語でカーポディストリア(Capodistria;イストリアの首都)と呼んだほうが分かりやすいかもしれない。イストラ半島第一の都市コペルはスロヴェニアで唯一の港湾都市でもある。以前は長さ2キロ弱の島であったが、産業の拠点として周囲の埋め立てが進み、現在は陸続きとなっている。第二次大戦後のパリ条約によりスロヴェニアに属することとなり、コペルの北8キロに国境が設けられた。今でもイタリア系市民が数多いバイリンガル都市だ。

駅名表示も2ヶ国語(スロヴェニア語
/イタリア語)のバイリンガル都市。

 かつて島であった部分にはヴェネチア共和国時代の中世の都市そのまま残されており、チトー広場(Titov Trg)に残る裁判所(Pretorska Palača)はヴェネチア趣味そのものだ。同じくこの広場に面して立つ大聖堂脇の鐘楼もサンマルコ広場のものにそっくりだが、狭い階段をうえまで上っていくと、町の全景を見渡すことができる。海に面した港側はかつては町の表玄関であったため、大きな建物が多い。そのなかにはイタリア領事館も見られる。チトー広場から陸側は現在最もにぎやかな一角だ。古い町並みには、最新ファッションや雑貨店などが並び、町の入り口付近には大きな青空市が立つ。経済発展の目覚しいスロヴェニアらしい活気にあふれている。