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バルカン半島最古の町
Budva
Будва
ブドゥヴァ
(モンテネグロ)

ルカン半島で一番古い町といわれるブドゥヴァの起源は伝説に彩られている。紀元前13世紀のトロイ戦争のさらに数世代前、フェニキア王Agenonの息子Cadmoが小島にたどり着き、イリュリア人を破って町の基礎を築いた言われている。やがてブドゥヴァはローマ帝国に併合されるが、395年帝国が東西に分裂したときその境界線はブドゥヴァ市の中央を通っており、古文書によると町の東部に住む正教徒と西部に住むカトリックは同じ教会で別々の典礼を受けていたと言われている。1442年以後ヴェネチア領となり、ほぼ正方形の城壁に囲まれた町が作り上げられた。旧市街の正門から登る城壁の上の道からは、青いアドリア海や移り変わる町の様子が楽しく、1周しても15分ほどの大きさなのでぜひ歩いてみたい。

 ブドゥヴァ旧市街(Starigrad)は、現在の市街地より少し離れた岬の上にある。かつては島であったものが砂洲で繋がったものだ。1979年の大地震で大きな被害を出したが現在修復され、かつての面影を取り戻している。白砂のビーチの脇にある頑強な城壁都市の正門をくぐり、細い道に導かれて町の象徴でもあるカトリック教会スヴェティ・イヴァン(Sv. Ivan)へとたどり着く。この近くにはいくつかの重要な教会が集まっている。比較的大きな白と茶色のツートンカラーの美しいセルビア正教会はスヴェティ・トロイツェだ。さらに進むとすぐに市街地は終わる。