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1. レストランで食べるか、家で作るか

 日本国内の、東京23区内のイタリア、フランス、スペイン、ギリシア等のレストラン約50〜100店(数えたことがないので正確にはわかりません)について調べました。

 私が調べた範囲内では、「カプリ」、「コート・ダ・ジュール」など具体的な地名を挙げているレストランはまず要注意です。店の格の高い低いを問わず、店名が具体的な地域名を指すほどレシピは一般的なものである傾向が見られました。
 また手ごろなレストラン(予算3000〜10000円くらい)には、おいしい店も多いのですが、まず間違いなく日本風の味付けになってしまっています。大変いいお店もありますが、テーマから外れるのでここでは取り上げません。地中海地方ではありませんが、フランス北部から中部にかけての家庭風の料理が出る店は、たまにみかけます。
 私は高いお店はあまり詳しくありませんが、一人10000円以上の予算であれば、赤坂の「グラナータ」(イタリア料理)、恵比寿の「イル・ボッカローネ」(イタリア料理)などは多少現地風の趣きが感じられる味であったように記憶しています。

 結論としては、私の行った範囲には、地中海各地(といってもイスラム圏のことはわからないので除いての話ですが)の家庭風の伝統料理を、気軽に食べられる店はありませんでした。
 これはおそらく経済の需要と供給の関係からくるのではないでしょうか。なんと言っても素材の違いが最大のポイントであり、肉や魚は空輸しても鮮度が落ちますし、野菜を運んでいたらとてもコストがかかってしまいます。国内では、特にレストランでは肉や魚のレシピが多く、伝統料理に良く使われる野菜を使ったレシピはあまり好まれません。また新鮮で質の良い食材は、地中海地方に比べ日本では驚くほど高くつきます。さらに現地風の味付けを好まない人が多いということが重なります。以上のことにより、日本で地中海料理を提供するレストランを開くということは、経済原則に反することになるので、そのようなレストランがないのだ、と考えました。

 そこで自分で作ってみることにしました(次項に続きます)。

 もし、かなり正確に現地のレシピで作っている、地方料理を出す食堂またはレストランがあれば、ぜひ教えてください。よろしく。