
敷地内の建物全てがトゥルッリ
|
トゥルッリの町として名高いアルベロベッロ。トゥルッリは石を積み重ねて作った特殊な屋根を持つ建物のことで、プーリア州中部のイトリア谷周辺の農村部でよく見られるが、この町の2つの地区では貴重な文化遺産を守るため建物はトゥルッリで建築することが義務付けられている。
その一つモンティ地区の端に位置するオテル・デイ・トゥルッリは、レセプション、レストランから客室まで、全てがトゥルッリだ。

全室離れの客室には、ベンチ代わりのブランコが設置されている
|
トゥルッリはもともと小農の家として発達しただけに、構造上大規模な建物には不向きだ。そのため自ずとホテルの客室は全て離れの形を取り、一軒一軒が独立している。 広大な敷地は松林となっており、点在するトゥルッリのひとつひとつが客室だ。農家のようなのんびりした雰囲気のレセプションで受付を済ますと、林の中を2〜3分歩いてその一つに案内される。

農家の居室のように設えたリビング
|
入口脇に表札代わりについた不思議な造形のオブジェは、トゥルッリの石屋根に描かれたシンボルだ。ドアの手前がちょっとしたテラスになっていて、近くの庭に置かれた黄色いクッションの乗ったブランコ仕様のベンチが可愛らしい。
もともと農家風の建物ではあるが、内部はカントリーを基調とする快適な空間にモデリングされている。リビングは、トゥルッリの高い天井そのままに、暖炉のある田舎屋の雰囲気をそのまま残したインテリアになっている。
一方ベッドルームは普通の平天井となっており、窓から見える松林の緑が安らぎを与えてくれる。さらに裏口側のドアを開けると別のテラスに出ることができ、日差しの方向に応じて、日向と日陰を選べるのが嬉しい。

テラスへと続く寝室は松林を望む明るい部屋
|

寝室から続くテラスには松ぼっくりがいっぱい
|
レストランは、ホールも兼ねた敷地内最大の建物だが、夏は庇の下のテラスでの食事となる。朝はほのかに漂う松林の爽やかな香気の中でカフェ・ラテを、夜は微かに残る日中の熱気でまだ快ちよいテーブルで新鮮なモッツァレラ・ディ・ブファッラ(水牛のモッツァレラ)、野菜のマリネ、地元産サラミ、手打ちパスタなどの郷土料理を楽しみたい。

レストランではプリーアの郷土料理を
|
ホテルはトゥルッリ地区にあるため、アルベロベッロ観光に便利であることは言うまでもないが、近くにはロコロトンド、チステルニーノ、マルティーナ・フランカなどプーリアの魅力的な白い町へも近い。
|
|