アウグスティヌス派の修道院を改修したパラドール

ドリッドの東南46kmにある小さな村、チンチョン。アウグスティヌス派の修道院であった建物を改装した美しいパラドールが「パラドール・デ・チンチョン」だ。日当たりがよくのんびりした建物の雰囲気は、パティオの緑や、村の素朴な風情によくマッチしている。部屋は質素ではあるがよく手入れが行き届いており、アンティークの家具がよくマッチしている。パティオに面して十分に採光が取れ、明るい感じになっている。

僧房を偲ばせる素朴な室内からはパティオの眺めが美しい

荘厳な回廊部のインテリア

内壁のフレスコ画や装飾は、地方の名もなき修道院のようなゆったりした時の流れを感じさせるものだ。素朴な雰囲気のレストランでは、羊のローストやアニス酒などの地方料理が供される。
　歴史保存地区に指定されている村は特別の見所はないが、典型的なカスティーリャの農村であり、闘牛場を兼ねたマヨール広場を中心に落ち着いた佇まいを見せている。