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古代から中世の痕跡を残す修道院に泊まる
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シンプルな修道院をそのままホテルに再利用
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時代を越えた歴史を肌で感じる宿として、メリダの修道院を再生したパラドールは面白い。
最近のパラドールは、一大ホテルチェーンとして設備もサービスも一定水準に揃えようとしており、豪華ではあるがどこに泊まっても、たいして代わり映えしなくなってきたような気がする(2008年現在)。
その点、古代ローマ都市として有名なメリダのパラドールは、他のパラドールのような豪華さはないが、昔ながらの由緒ある雰囲気とオリジナリティを保っているのが、返って新鮮だ。
年季の入り方は並大抵ではなく、古代との繋がりすら感じられるほどのものだ。

入口脇のサロン
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外観は極めて質素かつ機能的な方形の白壁建物で、飾り気のない入口は市内の一般住宅と大きな変わりはない。
ドアの上の明り採りの窓と、その上に鳥の巣を被った白い鐘楼が頭を覗かせてい
る。
しかし中に入ると、一転して時を経て黒味掛かかった木製の調度品、歩かれて磨き込まれた赤茶色のタイルの床が暖かく迎えてくれる。
左右には旧礼拝堂と小部屋とがあり、それぞれ趣の異なるサロンとなっているが、中世そのままの飾り気がないのに質感のある雰囲気は、新しいホテルには真似できないものだ。
正面のレセプションの右奥は、老舗の店内ように木とタイルとで美しく彩られたバールになっている。青い小さなアクセントタイルが印象的だ。

井戸のある中庭は、日除け幕が渡されて涼しい
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左奥は、日除けの幕が渡された中庭になっている。中央の井戸の周りにテーブルが配置され、壁際にはアンティーク風のベンチや、さらにローマ時代の出土品までが並べられている。館内の廊下の各所にも、古代ローマの遺物や中世の美術品がさりげなく飾られているのには驚かされる。
中庭を囲む建物の石柱の中には文字が刻まれているものもあり、イスラム到来の前に栄えた西ゴート王国時代(6世紀頃)の貴重なゴート文字も含まれている。
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旧修道院ならではの人間的でゆったりした作り
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中庭の石柱には、刻まれたゴート文字が残る
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修道院の建物をそのまま使っているため、建物の配置は複雑で、客室の形も画一的ではない。
多くの廊下や階段で結ばれているが、その踊り場や廊下、広くなったスペースの、個性ある調度品を見て回るのも楽しい。
客室は眺めや設備に特徴があるわけではないが、普通のホテルのような規格化された作りでないため、ベッドや応接セットの間にゆとりが十分あり、ゆったりとした感じだ。
アンティーク風の木製家具に濃い赤を基調にしたファブリックの配色がよくマッチする。

木の質感と良く合う、赤でまとめた客室のファブリック
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市街地の狭い敷地をうまく使って、建物脇の庭園には小さいながらプールがある。 長さ15m程度のサイズと混雑のため、泳ぎには使えないが、暑い夏の午後に、体を湿らすにはちょうど良い。
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郷土色が感じられる気さくなレストラン
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レストランもまた、修道院らしい素朴な雰囲気
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レストランは1階の奥の方にあり、壁やボールド天井の白とアンティーク風の黒木の色とでシンプルな修道院の食事を演出している。
かといって厳粛な感じはなく、気さくに食事を楽しむ雰囲気だ。
料理はもちろんパラドールの水準を十分満たすものであり、さらにうれしいことに、最近のパラドールのような画一的なチェーン店的メニューにそれほど毒されてはおらず、調理法やワインのセレクションのいずれにもオリジナリティが感じられた(2008年8月現在)。

素朴な郷土料理、羊のカルデレータ(煮込み)は、 とろけるような柔らかさ
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パラドールのレストランは、色や形は綺麗だが淡白でインパクトがない料理が多いが、ここでは見た目は垢抜けないが丁寧に調理した抜群の味の料理が味わえる。
地方色豊かな市内のレストラン感覚で食事ができるという意味で、パラドールのレストランとしては貴重だ。
ラベルやブランドにこだわらない、手ごろでおいしい地ワインと一緒に楽しみたい。
朝食も同じレストランになるが、バイキング方式で新鮮なチーズやハモン・セラーノが好きなだけ食べられるのがうれしい。
内陸のため夏の朝は意外と涼しく、外に並べられたテーブルに席を取るのもよいだろう。
市内に点在する古代ローマ遺跡群の真ん中にあり、市の中心部にも位置するこのパラドールは、絶好の観光のベースとなるだろう。
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****Parador de Mérida(パラドール・デ・メリダ),
Pza. Constitucion, 3, Mérida, BA 06800, Spain
(-->地図 61)
Tel: +34 924 31 38 00
Fax: +34 924 31 92 08
e-mail: merida@parador.es
ホテルURL: http://www.parador.es/en/tratarFichaParadorCabecera.do;jsessionid=4FE4522B202F23AB03F6DCDB953A59DA?parador=050&LANG=en&SM=true&fechaDesde=&fechaHasta=
紹介URL:
部屋代: 155ユーロ(スタンダードツイン、夏季、朝食別)
代理店:
営業期間: 通年
レストラン: あり
カード: 可
市街地の中心にあり、駅からは徒歩で7〜8分の距離。車の場合高速A-5の342出口から近い。ルシタニア(Lusitania)橋を渡って直進し、旧市街の一方通行に入ったら注意して進む。100メートルと少し走った右側の鉄扉の中が駐車場だ。インターホンで呼んで扉を開けてもらう。
2009.5.6掲載
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