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エーゲ海最高級の美しいビーチ
Gramvousa
Γραμβούσα
グラムヴサ
(クレタ島 −ギリシア)♦♦
ティガニ岬と白砂のバロスビーチ

ーゲ海で最高級の美しいビーチが、クレタ島の西端にある。
 クレタ西端部の町キサモス(Κίσσαμος)の先には、長さ十数kmに渡りグラムヴサ半島が伸びている。荒れた山肌に住む者はない無人の土地が続き、移動しながら放牧する羊飼いを時折見かけるぐらいなものだ。
 キサモスから海岸沿いの道を進み、最後の集落カリヴィアニ(Καλυβιανή)の先は、ヴクサ岬に向かう未舗装の一本道となる。
 イェロスキノス山(762M)の山肌を削った道は、草木も疎らな殺風景な大地を北上する。道に座りこむヤギの大群を慎重によけながら進み、急峻な山地が穏やかになってくると、約9kmの地点で車道は終わった。
 この先に続くのは、緩やかにうねる緑の草原と、細い一本の歩道だけだ。半島は細くなり、両側に海が顔を覗かせる。歩き始めて数分で、道はバロス(Balos/Μπάλος)ビーチへ向かって下り始める。
 息を呑む絶景を楽しむなら、歩道を外れて草原の中の適当な丘に上がればよい。

イメリ・グラムヴサ島にはヴェネチア共和国の砦が残る
 頂上で一気に開ける眺望に目を見張るだろう。コバルトブルーの海に、バロスビーチの眩しいほどの白砂が映える。視界に大きく、まるで海の中に丸いケーキをおいたかのようなティガニ岬が飛び込み、それがカオスのように複雑な形の白砂の砂州で半島と繋がれている。海の深さは場所により微妙に変わり、それが青から水色を経て白までの、美しいマーブル模様を描いている。
 岬の先端方向に目をやれば、コバルトブルーのビーチのすぐ向こうに、2つの小島があるのが分かる。イメリ・グラムヴサ島とアグリア・グラムヴサ島だ。
 よく見ると、イメリ・グラムヴサの高台に、砦のようなものが見える。ここはヴェネチア共和国の東方航路の重要な戦略ポイントで、クレタ島で最も本国に近い地点に当たる。航行する船舶の監視に当たっていたのだろう。
 トルコによるクレタ陥落後もこの砦は守られたが、役目をうしなった砦はやがて放棄された。

キサモスから続く山肌を削った延々と長いアプローチ
 アクセスの悪さが難点だが、掛け値なしにそれに十分見合うだけの自然美が待っている。夏季にはキサモスからバロスビーチやイメロ・グラムヴサ島までツアー船が出るので、それを利用する方法もある。