「地中海生活」 2000年 夏号 ( 5月12日発行 通算第18号 ) P.4
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車を東に向けて走らせていくと、1時間半ほどでパレルモ郊外の町・モンレアーレにつきます。

 見晴らしの良い山腹に作られた美しい町には、シチリアを象徴する遺産が残されています。

 このベネディクト会修道院もその一つで、ヨーロッパの力強さとイスラムの優しさが融和した、アラブ−ノルマン様式の美しい回廊を持っています。


Top; Chiostro Benedittino, Monreale
Bottom; Chiostro Benedittino, Monreale




山を下って数キロでパレルモにつきます。
 発展した美しい回教都市パレルモは、征服者であったノルマン王の心を虜にし、ここにアラブ、ビサンティン、ノルマンの融合した、世界でも最大級の都市を築き上げました。
 今日は、そんなパレルモの一番古い部分を巡ってみることにしましょう。

 そのためキリスト化された後も、以前と同様に回教徒も住みつづけ、両者の文化が交じり合いながら独特の発展を遂げたことはよく知られています。


 サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会、マルトラーナ教会などは、そんな古きよきノルマン時代を今に伝える数少ないモニュメントです。
 これら12世紀の建物は、いずれも旧モスクを活用したり、当時大変進んだ建築技術を持っていたアラブ人の手による建築をしたり、ビザンチン様式を取り入れたりなど、いずれも大変興味を引かれる貴重な建造物であるといえます。


Top; San Giovanni degli Eremiti, Pelermo
The second; San Giovanni degli Eremiti, Pelermo
Bottom; Martorana, Pelermo

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