「地中海生活」 2001年 夏号 ( 5月12日発行 通算第22号 ) P.3
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 標高1000メートル以上の険しい山を越えて、アルプハラスの山中へと車を進めます。グアダルフェオ川の深い渓谷の向こうに見えるのが、シエラネバダ山脈、

そして山腹に白く見えるのが、アルプハラスの中心地オルヒーバの町です。

 オルヒーバからさらに深く山に入っていくと、谷間にたたずむいくつかの小さな村が現れてきます。


 やがてパンパネイラという小さな村に着きました。アルプハラスを代表するこの村には、夏にはヨーロッパ各地から観光客がやってきます。

 お土産物屋を覗くと、チーズ、蜂蜜など山村の特産品に混じって、じゅうたんの様な敷物がひときわ目につきます。

 このエキゾチックなアルプハラスの村々は、対岸のアフリカ大陸のモロッコ山間部に住むベルベル人のものでした。

 8世紀のアラブ人の進出とともにやってきた彼らは、故郷の山々と似た風景のこの土地に住み着き、レコンキスタの後もキリスト教徒としてひっそりとすみ続けているのです。

Top; Rio Guadalfeo
The second; Orjiva
The third; Pampaneira
Bottom; Pampaneira

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