「地中海生活」 1999年 冬号 ( 11月12日発行 通算第16号 ) P.4
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 赤茶けた平原を、スペイン国境沿いにグアディアナ川に沿ってさかのぼっていくと、アルコウティムという小さな町が現れました。


 川の向こうはスペインの町、サンルカール・デ・グアディアナです。

 シェンゲン協定が結ばれた今、国境管理はなく、誰でも小船で気軽に行き来ができるようになりました。


Top; Alcoutim & Sanlucar de Guadiana, Alcoutim
Bottom; Port, Alcoutim




 さらに北へ向かうと次の町メルトラがの標識が見えてきます。
 川が流れ、崖があるだけに見えるのですが、


 道沿いに車を走らせていくと崖の上部の町へと入ることができます。
 のんびりした典型的な田舎町で、カフェでは老人たちが静かに時を過ごしていました。

 町の中の川に沿った部分は一段と小高い丘になっており、砦になっています。

 そこへ登る途中にあった教会の建築様式は、今はもう少なくなったイスラム時代の面影を伝えています。

 砦から見るグアディアナ川の美しい眺めには、かつての国境警備のものものしさはもうありません。



Top; Mertola
The second; Mertola
The third; Mertola
The fourth; Mertola
The fifth; Mertola
Bottom; Mertola




 ここから西に進路を取り、再びアルガルヴェの海岸を目指します。


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