ルカン半島の内陸国ボスニア・ヘルツェゴヴィナは、わずか10キロ弱(半島部を除く)の短い海岸線を持っている。そこにある唯一つの町がネウムだ。ボスニア人の手軽なビーチリゾートとして発展し、5000床の規模を有するリゾートセンターとなっている。入り江の奥にある町なので波はとても静かだ。 この町は首都と繋がる幹線道路はなく、クロアチアの海岸線を走る国道と連結しているため、通過客も含めると訪門者の大部分がクロアチア人だ。ヴェネチアとドゥブロヴニクとの衝突を避けるため両者を隔てるバッファーゾーンとしてトルコが領有したためにこのような地域が生じたといわれている。