ェニキア人に始まり、古代ローマ時代から連綿と続く歴史を持つバカルは、大陸を深くえぐるフィヨルドの湾状地形の奥に位置する天然の良港だ。 港としての機能を10kmほど西の大都市リエカに奪われ、未だに巨大な残骸が視界を妨げるプラントも閉鎖された今は、ただひっそりと入り江の奥に佇むのみだ。 海岸部に密集する家々は往時の繁栄を髣髴とさせ、入り江に向かった斜面にスヴェティ・アンドリヤ(Sv.Andrija)教会を中心に密集する均整のとれた市街が美しい。