さ378Mの海から立ち上がる断崖の岩の上に、ルーベニッツェという孤立した村がある。森を抜け、古い石組みの牧舎が点在する牧草地の斜面を上り詰めると、西の展望が開けて道は終わる。 崖っぷちに立つ人口24人の小さな集落は、4000年の歴史を持つクロアチア最古の村の一つであることが知られており、すでにローマ時代にはヒベルニシア(hiberniciaa)の名で知られていた。冬を意味する古い地名は、樹木も疎らな荒涼たる土地の様子を言い当てている。 貴重な先史時代の遺物として、世界遺産登録候補にリスト入りしている。