長いカルパソス島の最北端にある小さな農村が、アヴロナだ。 秘境の町オリボスの北に聳えるコリフィ山のさらに北7kmの地点、標高400メートル近い台地にひっそりと息を潜めている。 酷暑のこの地において、涼しい高原はワインや小麦などが育つので、オリボスの町を支えるささやかな穀倉地帯となっている。 観光化されつつあるオリボスと違い、ここでは昔ながらの農民の生活が垣間見られる(写真下)。