近 年、急速なリゾート化が進んだザキントス島で、標高500メートルの山上に今でも伝統的な生活を守りつづけているいくつかの村がある。その中心地がヴォリメスだ。
数百年のヴェネチア支配の影響も受けず、ギリシア南部の島らしいブドウ棚のある白い家並みを残している。
伝統的なデザインのカーペットなどの手工芸品で有名な村であったが、ツアー客を乗せた観光バスが発着する今では、どの店でも同じデザインの量産品が販売されている。それでも村内の多くの家々の軒先に吊るされ、ディスプレイされた大量の敷物は、この村ならではの風景だ。
村にはホテルらしいホテルはないが、島の北端の小さな港町アギオス・ニコラオスにはホテルやヴィラが何軒かある。ナヴァイオ、ブルー・ケーヴズ、アナフォニトリア修道院など、島を代表するスポットは全てこの周辺にあるので、ついでにぜひ寄って見たい。
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