"地中海,ポルトガル,ラゴシュ,ラゴス,lagos"
アルガルヴェ随一の古い港町
Lagos
ラゴシュ
(ポルトガル)♦

ベリア半島が、大西洋とアフリカとに最も突き出た部分にある都市が、ラゴシュだ。
 そのためフェニキア人の時代から、すでに地域の拠点都市であった。
 ローマ、西ゴート、アラブと支配者を代えながらも町の重要性は変わることなく、特に13世紀にポルトガル領になってからは、アフリカ・南米支配に関連して、軍事や奴隷貿易の拠点として発展した。
 ポルトガルの凋落後は、漁業の町、さらに最近では重要なリゾート地として、新たな展開を見せている。
 河口を掘削して作った良港を見下ろすように、高台に広がる旧市街は、白壁を基調としながら、ポルトガル風のタイル装飾と、地中海起源の青や黄色の鮮やかなペインティングとで美しい。
 ジル・ヤーニシュ広場(Praça Gil Eanes)に建つ、ポルトガル最後の王となった悲劇の少年王ドン・セバシュチャゥン(Dom Sebastião)像を起点に、城壁内を歩いて見たい。
 歩行者専用でカフェやレストランが並ぶ賑やかなカンデドゥ・ドシュ・へイシュ(Cândido dos Reis)通りから、通りで遊ぶ子供たちの歓声が聞こえる裏通りまで、様々な町の顔が見られるだろう。
 時おり覗く海の青さに、南国の輝きが感じられる。