"地中海,スペイン,アンダルシア,アルコス・デ・ラ・フロンテーラ,arcos de la frontera"
テラスからグアダレーテ川の絶景を見渡す町
Arcos de la Frontera
アルコス・デ・ラ・フロンテーラ
(スペイン)♦

ルコス(Arcos)、それはスペイン語でアーチを意味する。実際に白い町の小路にかかるアーチは数知れぬほどだが、実はその名はラテン語のarxarcis(絶対的な強さ)に由来している。ヘレスの東約30kmにあるこの白い町はグアダレーテ(Guadalete)川のほとりの切り立った崖の上の大地に細長く伸びており、最高地点には今はパラドールとして使われている旧代官屋敷がある。
 町の歴史は先史時代にまで遡るが、8世紀のアラブの町メディナ・アルコアシュ(Medina Arkoasch)となり、近隣の他の町同様13世紀にはカスティーリャ領となっている。
 細い曲がりくねった路を町の奥へと進むと、いつしか川に面した断崖に出る。その崖沿いに、サンタ・マリア(Santa Maria)、サン・ペドロ(San Pedro)教会、そして市役所、旧代官屋敷など、重要な史跡が間隔を置いて並んでいる。市役所前の広場は川に面したテラスになっており、そこからの眺めは絶景だ。