グ ラサレーマ自然公園内、アルゴドナーレスと谷を隔てた位置にある山間部の町がサアーラだ。
同じカディス県内の海岸部にもビーチリゾートのサアーラ(・デ・ロス・アトゥネス)があるので注意したい。
村の背後にある急斜面の山上には今でも12世紀の塔を持つ城跡があり、町のランドマークとなっている。その斜面上のやや傾斜が緩んだ狭い土地に肩を寄せ合うように白い家並みが続いている。
8世紀にイスラム系住民によって築かれた砦のような村は容易にキリスト教徒を寄せ付けず持ちこたえたが、最終的には1483年カスティーリャに占拠された。
近年、町そのものが歴史地区として整備・修復されてすっかり綺麗になり、うらぶれた雰囲気はなくなった。
しかし観光施設はなく、小さな店やバールだけの長閑な雰囲気は相変わらずだ。
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