イタリア統一戦争のモニュメント | ||||||||||||||
辺の小村アナの外れの小さな高みに、カラブリアでも辺鄙な半島先端部の地域としては立派な部類に入る小さな白い館がある。国道に立った目印の大きい看板に従い敷地に入ると程なく建物の前に出る。
館の入口脇の文字が刻まれた石のプレート、そして建物の向かって右上にある直径30p以上はある大きな穴。主(あるじ)のアントニオ・ロメオによれば、イタリア統一の第二幕である1862年、ガリバルディがローマ奪還を目指してシチリアからイタリア本土に再上陸した8月14日の上陸作戦で開けられた砲弾の跡だというのだ。 |
素朴でボリューム満点の手作り料理 | ||||||||
物に入ったところは天井高いホールのような広々とした空間になっており、ここがメインダイニングだ。夏であれば、テーブルの列は反対側の中庭のテラスにまで伸び、オープンエアでの気持ちよい食卓も提供してくれる。
パスタは自家製のマッカルーニがお勧めだ。うどんのような太めでコシのあるパスタだ。ここまで食べれば、もうかなりの満足感だ。
手作りの温かみのあるおいしい料理でおなかがいっぱいになっても、アナには気のきいた宿はない。わずか7室ではあるが、ホテルとして宿泊も可能なので、朝までゆっくりしていくのも良い。質素だが、水平線の向こうに遥かシチリアを望む広い部屋だ。
Casina dei Mille(カジーナ・デイ・ミッレ), |