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新鮮な貝類が食べられる漁港の店
La Reine des Mers
ラ・レーヌ・デ・メール
(セート −フランス)
旧港近くの気さくな食堂

目の前の漁港で水揚げしたばかりの魚が並ぶ

ングドック地方で運河の町として名高いセート。中世からの漁業の町としての伝統は、今でも息づいており、運河の先端部にある旧港付近では、新鮮な魚介類を食べさせるレストランが軒を連ね、国中から本当の魚の味を求めてグルメ達が集まってくる。
 いかにも南仏らしい洒落た店でのディナーも良いが、「まさに今水揚げされたばかり」をウリにする豪快な漁師風の食堂で、思いっきり新鮮な生の貝類に舌包みを打つのも悪くない。
 ラ・レーヌ・デ・メールは派手な漁船のディスプレイで目を引く、そんな食堂の一軒だ。オープンエアのテーブルには紙のテーブルクロス、青いテントが屋根代わり。メニューもあるが、日本の鮮魚センターのように、氷の上に無造作に山と詰まれた魚介類の中から品定めし、食べたいものを指差して注文するのも楽しい。

充実した新鮮な貝類


自分で選んだ食材がテーブルに

丸ごとよく煮込んだ濃茶色のブイヤベース

類の充実ぶりが特徴で、季節によってカキ、ムール貝、ツブ貝などが、食べきれないほどの量で出される。その新鮮さは間違いなく、パリのレストランとは比較にならない美味しさだ。ブイヤベースも伝統的な南仏のレシピそのもので、魚介類を丸のまま煮込んだ濃茶色の味の濃いスープだ。足の速い素材をふんだんに使い、美味しく仕上げた逸品は、新鮮さがなせる技といえる。

ハーブとの相性がピッタリのスズキのグリル

 ラングドックの魚料理ではスズキが一般的だ。グリルしたホクホクの白身の味を、素朴なハーブのソースが程よく締めている。芸術的な盛り付けや、微妙な味や食感のハーモニーは望めないが、魚の旨さを最大限引き出した料理ばかりで、漁港ならではの幸福感に浸ることができる。

夜も更けた水辺のテラス席

La Reine des Mers(ラ・レーヌ・デ・メール),
31 quai Gén Durand 34200 Sète France., (-->地図17
Tel: +33 04 67 74 95 13,
店舗URL:
紹介URL:
営業時間: 不明
休日: 不明
カード可,
町の中心部をほぼまっすぐに貫くセート運河に沿って、サン・クレール山側(運河の西側)を旧港へ向かって南進する。繁華街を抜け運河に沿った車道が少し海を離れ始めるところにあるテラス席の青い屋根が目印。

2005.8.14掲載