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ハニアのヴェネチアンポートを独り占め
Amphora
アンフォラ
(ハニア −ギリシア)♦
旧港に面したおしゃれでクラシカルなプチホテル

古い水辺の建物をそのまま生かし、部屋ごとに仕様が違う

ニアのエネティコ・リマニ(Ενετικό λιμάνι、ヴェネチアの港)は、丸い静かなマリーナにクルーザーが所狭しと浮かび、周囲の岸壁はプロムナードとなり、それを縁取るレストランやカフェニオンが切れ間なく続く、ヴェネチアの雰囲気そのままの美しいスポットだ。
 特に日が沈む時間を過ぎると、クレタの自然を思う存分楽しんだツーリストが集まってきて、一晩中賑わいが絶えない。


テラスで道行く人々や行き交う小船を見ているだけでも飽きない


 そんな岸壁の建物を改装したホテルが数軒あるが、特に絶景を独り占めにできる海沿いの部屋は憧れの的だ。
 アンフォラは中でも目を引く存在で、古い建物をうまく生かして上品に改装したプチホテルだ。
 14世紀のヴェネチア時代の建物が、薄いピンクの外壁に窓は青く縁取って綺麗にリフォームされている。

奥行きのある港の入口近くに位置する


 裏通りに面した入口は、中世の扉が残り、石畳の中庭の井戸も原型を留めている。
 中庭を通って古い石の階段を上がったレセプションは、打って変わって木をふんだんに使った上品で落ち着いた空間になっている。
 ホテルは昔の建物をうまく使った、複雑な構造をしており、海側から見た1階は、ホテルのレストランだが、直接は繋がっていないようだ。その上のフロアが裏通りのホテル玄関と同じレベルの2階で、レセプションは海から見ると3階になる。
 さらに階段を上がると、奥まった増築部分の最上階(4階)の部屋がある。

まるで我が家のような落ち着いたインテリア

落ち着いた上品なインテリアなので自室のようにくつろげる

沿いの部屋を予約すると、"TRL room with view over the port-not allways quiet because of night life"(夜遊びの喧騒で静かとは言えない、港を見渡す三人部屋)という部屋名で確認をもらった。
 宿泊したのは1月なので寂しいくらいに静かだったが、敢えてそれを書いてくるのは、恐らく夏季の宿泊客から、一晩中酔って騒ぐ者の声がうるさいと、相当の苦情が来ているからなのだろう。
 たしかにそれ位に観光スポットの真っ只中のすばらしいロケーションと言える。


レセプション脇の眺めのよい大きなテラス

 レセプションの後ろは港が一望できるテラスになっていて、暖かい季節はここで朝食が取れるようだ。
 レセプションと同じフロアで、海が目の前に迫る11号室は、メゾネット形式になっている。
 居室にはダブルベッドや応接セットがあり、港に面したテラスに2つのドアがある。

中庭におかれた小さなテーブル







 テラスは狭いながら小さな机とイスがあり、いつでも自由に海風を感じられる環境がうれしい。
 テラスからの眺めは、まさに港を自分の掌に納めたかのような、またこの町で暮らす市民であるかのような、観光客とは全く違う目線の絶景だ。

Amphora(アンフォラ),
2nd Passage of Theotokopoulou str, Old Venetian Harbor, Chania, Crete 73100, Greece (-->地図59
Tel: +30 28210 93224/93226
Fax: 同上
e-mail: contact@amphora.gr
ホテルURL: http://www.amphora.gr/
紹介URL:
部屋代: 110-130ユーロ(スタンダードツイン、夏季、朝食別)
代理店:
営業期間: 通年
レストラン: あり(季節営業)
カード: 可
ハニア旧市街の城壁内、エネティコ・リマニ(ベネチアの港)にある。城壁最西部の海洋博物館の地点で、海岸に沿って城壁内に入り、海沿いに狭い岸壁を100メートルあまり進んだ付近の建物。ホテルやレストランが立ち並び見つけにくい。一階が同名のレストランになっており、ホテル玄関は一本裏のごく狭い路地にある。
なお、ホテルに駐車場はない。また旧港一帯は有数の観光スポットのため、シーズン中は車で近寄ることが難しい。また海洋博物館までは車道があり付近に駐車可能だが、混雑が見込まれる。ドライブ旅行の場合、要注意。

2009.2.15掲載