街の核となる広場に面したホテル | ||||||
千余年の歴史を今に伝える古都アルルは、世界遺産にも指定されたプロヴァンスの京都と言ってよい、しっとりとした街だ。
その広場に面して立つホテルが、ノール・ピニュスだ。ホテルの名前は赤松を意味するが、「松」をラテン語でピニュスとしているところに、ローマ帝国以来の広場の歴史が表現されているような感じがする。
上流階級の社交場でもあり、闘牛士(日本の感覚で言えば芸能人)たちの定宿でもあり、ジャン・コクトーやパブロ・ピカソが逗留していた、と言えば十分だろう。 決して豪華ではないが、中心地にありながらクラシカルで心休まる、プロヴァンスの古きよき時代を伝えるプチホテルだ。現代の有名人では、デザイナーのクリスチャン・ラクロワがこの宿の大ファンとして知られている。 |
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我が家のように過ごせる温かみがある | ||||||
鮮 やかな色彩の建物が囲むフォロム広場は小さな長方形の広場で、ゴッホの「夜のカフェテラス」の風景としてもおなじみだろう。広場は陽射しを和らげる緑の木々とカフェのテーブルとで埋め尽くされており、いつも賑わっている。
3階(2me étage)の角部屋からは、眼下にフォーラム広場にあるゴッホのカフェテラス、側面からはサン・トロフィーム教会の鐘楼が、民家の赤い瓦越しに間近に見える。
せっかく街の中心に泊まったのだから、周囲のオープンエアのカフェを利用しても良いし、広場周辺には安くて美味しい気軽なレストランが沢山あるので、行ってみるのも選択肢の一つだ。 市内の観光やショッピングも、主要スポットの殆どへ徒歩5分以内で行けるので、本当に便利だ。プロヴァンスからラングドックを巡るにも、良い拠点になるだろう。 |
Nord-Pinus(ノール・ピニュス),
Place du Forum 13200 Arles, France
(-->地図51)
Tel: +33 04 90 93 44 44
Fax: +33 04 90 93 34 00
e-mail: info@nord-pinus.com
ホテルURL: http://www.nord-pinus.com/
紹介URL:
部屋代: 160〜295ユーロ(スタンダード〜ジュニアスイート)、朝食15ユーロ
代理店:
営業期間: 通年
レストラン: 併設
カード: 可
ニーム空港からタクシーで23km。またはアルル駅(パリから特急4時間)から約1km。ホテルは旧市街のフォロム広場に面している。小さな広場なので、いったんサン・トロフィーム教会のあるレプブリク広場を目指していくほうが分かりやすい。レプブリク広場の数十メートル奥の密集した市街地の中ににフォルム広場がある。
2007.6.23掲載