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トルコへの抵抗の拠点となった砦
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美しい砂浜が続く海辺の平地に広がる牧草地や畑地の中、ひときわ異彩を放つ、四隅に塔を持つ方形をした中世の城跡がある。 羊が草を喰む平和な地は、多くの血が流れた戦場だった。
14世紀のヴェネチア領時代に、海賊に対する防御のために作られた城だが、トルコ領になってからは、たびたびギリシア人の抵抗の根城となった。
特に1828年のダリアニス率いる反乱軍の抵抗はすさまじく、8000人のトルコ軍を相手に戦った。敗れたダリアニスの幽霊が、毎年戦いのあった5月に現れると言われている。
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長閑な農村とビーチの中にポツンと取り残されている
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現在のフランゴカステロは、明るい日差しの下、四角い石の壁と塔だけがかつての歴史を物語っている。周辺は、砂浜のビーチが続いており、アパートを借りて滞在するリゾート客が引きも切らない。
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