拝に行くといえば、キプロス人で正教徒であれば、霊験あらたかな高山の深い森の中にあるキッコー修道院(世界的にはギリシア語に準じた「キッコス」と呼ばれることのほうが多い)ではないだろうか。
11世紀にビサンティン王によって建立された当時の様とは違って、車で気軽に訪れた市民や観光バスの団体客が次々に押しかけ、門前はすっかり俗化されている。 そうは言っても、そこはキプロスを代表する修道院、男女とも肌が露出した服では入れないので、必要なら門前の貸衣装屋で服を借りて入場する。
中庭に入ると、煌びやかな装飾が目を引き、見た目には長い歴史が感じられない。 現存する建物の一番古い部分ですら、19世紀のものであるからだ。
なお修道院の創立以来の貴重な遺産は、併設の美術館に収められているので、ぜひ寄って行きたい。 |