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リパリ港を起点に島を一周
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リパリ島に滞在して、ホテルとビーチだけで過ごすのはもったいない。ぜひ美しい島を一巡りしてみることをお勧めしたい。
島は意外と大きく、道路で一周すれば約25キロの道のりだ。バイクを借りて気持ちいい風を受けながら行くのは楽しいし、タクシーをチャーターして運転手のカイドを聞きながらお勧めスポットを回ってみるのもいい。
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採石場跡では、エメラルドグリーンの海が美しい
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リパリの町を出て、反時計回りに回る。最初に現れるのは、岬の向こうの小さな町カネット(Canneto)だ。よいビーチがあるので、滞在型のリゾート客に人気がある。
通過してさらに山を切り取ったような険しい道を北に進むと、最初のスポット、ポルティチェッロ(Porticello)だ。カスターニャ岬(Punta Castagna)を挟んで大きな2箇所の採石場跡があるだけの、寂れた場所だ。掘り出した真っ白な軽石が海底に堆積し、見事なエメラルドグリーンを作り出している様は、なんとも美しい。黒曜石で有名な火山島のなかでは、海の色が明るいのはここだけだ。
道はアクアカルダ(Acquacalda)でいったん海岸線に下り、再び登りだすと、クワットロパーニ(Quattropani)の手前で、サリーナ島の息を飲む展望に出くわす。
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クワットロパーニ近くの展望台からの、雄大なサリーナ島の眺め
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軽石や黒曜石を記念に買っていこう
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標高300メートルの断崖上の、対岸のサリーナ島が空と海との境界線に浮かぶシンプルかつ雄大な風景に心を洗われる。ここからは他にも、ストロンボリ、パナレア、フィリクーディ、アリクーディの島々が見渡せる。移動販売の土産店が出ていれば、今見てきた軽石や黒曜石などを初め、ワインやハチミツなどが販売されている。
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地元の魚と野菜がおいしい静かなリストランテ「レ・マチーネ」
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小さな教会のあるクワットロパーニを過ぎて、さらに高度を下げ、ピアノコンテ(Pianoconte)の村に入る。周回道路沿いにあるレ・マチーネ(Le Macine、地元の方言でレ・マシーネと発音される)は、地元の魚と野菜が美味しい花の美しい庭に囲まれた静かなリストランテなので、昼時に立ちよるのにちょうどよい。
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クワトロッキからの勇壮な眺め
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そのすぐ先が、最後のポイント、クアトロッキ(Quattrocchi)だ。ここからは、勇壮なヴルカーノ島の火山の眺めがよく、同時に奇岩が連続するリパリ島西岸を上からのぞきこむ景勝地だ。
さらに数キロ進むと、なつかしいリパリの城塞が見えてくる。
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