シーニ(Loinj)島は、大陸から離れてアドリア海の沖合いに浮かぶ緑豊かな島だ。ツレス島に近い島の北部に、オソルシュチツァという山塊がある。登山口のオソル(Osor)またはネレジネ(Nerezine)から、最高峰のテレヴリナ(589M)までの、手ごろな日帰りトレッキングコースとして人気のコースだ。
今回は麓の村オソルの観光をかね、オソルからのコースを登ってみた。ツレス島を結ぶ橋の袂から、キャンプ場の中を、道標に従い一直線に山に向かう車道に入る。車道はすぐに未舗装の林道となり、暫くして山に向かう歩道が分かれるのでそれに入る。今回はアプローチ短縮のため車を使ったので、そのまま林道を進んでいった。 クリジッツァ(Kriica)(343M)の東側直下の深いカシの森の中の谷状の地点で、歩道と車道がいったん合流し、登山道はここからガウデント小屋(Dom Gaudent)を経由するものと、クリジッツァに直登するものとに分かれる。
さらに林道を進むと山の斜面を登るようになり、北の展望が開けてくると、一般車通行止めになる。ハイキング地図で、車道(黄色)が大きく北に回りこんでいる辺りだ。ここに車を置いて10分ほど車道を歩くと、車道とガウデント小屋への登山道が再度交差する。いい加減車道歩きの暑さにうんざりしていたので、森の中の歩道に移ると涼しい木陰の山歩きとなった。約20分で標高276Mのガウデント小屋に出る。
今回は残念ながら、時間の関係で帰路に着き、同じ道を引き返した。帰り道、ブドウ棚の下での涼を求めて、ガウデント小屋に立ち寄り休憩を取った。涼しいテラスから、木々の間にアドリア海の青が背景のように広がる。休憩専用の小屋らしく、ジープで上がってきた管理人が、飲み物の他、簡単な軽食なら出してくれるようだ。
--> http://www.tz-malilosinj.hr/Activity.aspx?id=2&mid=Aktivnosti_2&LokacijeRepeater_sort=Naziv+ASC(マリ・ロシーニ観光局)
--> http://www.auf-die-berge.de/bergtouren-osor.losinj.kroatien.htm(ドイツ山岳連盟カッセル支部の登山家による紹介) |