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「青い目」の泉、太陽の角度によって「青い目」が現れる。
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アルバニア南部の港町サランダからジロカスタルに向かって車を走らせていくと、道は険しいジェラ山地の峠越えに差し掛かる。乾いた台地が一変して緑の森となったころ、道路脇のサインに従い国道から分岐する細い脇道に入る。小さなダムの堰堤を渡りさらに進むと、分岐から1〜2kmの地点で森の中の小さな流れに遮られるように道は行き止まる。
その小川を渡り、右方へ僅かに森に入ったところにある泉がシリ・イ・カルタルだ。水温10℃の水がこんこんと湧き出ており、夏でも肌寒い。この泉から小さな川が始まっているところを見ると、かなりの流量だ。
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清流の上に設けられたレストランのテラスは、京都の川床桟敷のよう
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透明な泉は50mの深い地中から湧き出ており、そのため水が湧き出ているところは深みのある青い色に見える。上の写真では、高い木々に遮られ日光が届いていないが、陽が差し込むと太陽の角度によって、水中に輝く青い目が見られるという(→「青い目」を捉えた写真−ユルゲン・シュライアー氏のサイト)。
駐車場の奥には、清流沿いにガーデンレストランが開いている。流れの上に張り出した涼しげなテラスは、川の流れ、涼しさとも、ちょうど京都・貴船川の川床桟敷を思い起こさせる雰囲気だ。
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