「地中海生活」 2001年 春号 ( 2月12日発行 通算第21号 ) P.2
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 城壁に登ると足元には、およそ2000年近くの間、この町の玄関の役目を果たしてきた港が広がります。

 トュタフ・トュルク・エヴィ・オテレリの、城壁脇の静かな中庭で朝食を取ります。

 ローマ時代以来の城壁はそれ自体ホテルの一角をなして、うまく取り込まれています。


Top; Tutav Turk Evi Otelleri, Antalya
Bottom; Tutav Turk Evi Otelleri, Antalya



城壁に囲まれた旧市街にはオスマン朝時代のアジア的な木造建築街が広がり、

その閑静な住宅地の中に忽然と現れるローマ時代の廃墟に目を奪われます。

 旧市街の大陸側には、西暦130年に当時ローマ帝国の一部であったこの地にハドリアヌス帝が建造した門が完全な姿で残り、

今でも旧市街への入り口としての機能を果たしています。


 イスラム化の進んだトルコ中心部に比べ、南部では東と西の文化がいまだに混在しています。

 アタチュルク記念碑のあるカラリオール公園までくると、左手にはイヴリ・ミナーレが、前方には暑い夏の朝もやにかすんだ美しい港の風景が広がり、思わず一息入れたくなります。

Top; Kaleici, Antalya
The second; Roman ruins in Kaleici, Antalya
The third; Hadrian Kapisi, Antalya
The fourth; Hadrian Kapisi, Antalya
The fifth; the view of Eski Limani (old port) at Karaalioglu park, Antalya
Bottom; the view of Yivli Minale at Karaalioglu park, Antalya

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