「地中海生活」 1999年 冬号 ( 11月12日発行 通算第16号 ) P.2
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 朝日が街に差し込んできたとき、一晩中賑やかだった、ファーロ市の眠らない夜はようやく終わりを告げます。

 ポルトガル最南部のアルガルヴェはリゾート地として大変有名です。また温暖な気候と大西洋の魅力に加え、スペイン南部と同じく約500年のアラブ支配の時代を経験しています。
 今日はアラブがもたらした地中海色を求めて、一日のドライブに出かけることにしましょう。


Main; Old Town, Faro




 ファーロを出てすぐに隣り町のオリャオンに到着します。旧市街の狭い道を車の流れに任せて進んでいくと、カテドラルの脇に出てきました。

 その先の道は路地のように細く、一方通行でも通り抜けるのがやっとです。

 中心街ではポルトガル風のバロック的でしかもカラフルなファザードが続いています。


 しかし町の内部に進んでいくに従い、白いキュービックなアラブスタイルの町並みにだんだんと変化していくのに気づきます。
 この町並みには、18世紀に入ってからアラブ様式を取り入れて作られたという、珍しい歴史があります。


 突き当たりは漁港で、活気ある魚市場になっていました。


 オレンジの形のかわいいスタンドはジューススタンドです。6個のオレンジを使って、その場で1杯のジュースを絞ってくれます。


Top; Cathedral, Olhao
The second; Old town, Olhao
The third; Arabic cube houses, Olhao
The fourth; Fish market, Olhao
Bottom; Juice stand, Olhao




 オリャオンを出て、次の町タヴィラへと車を進めます。


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