"地中海,モンテネグロ,ダルマチア,dalmatia,スヴェティ・ステファン,sveti stefan"
ユーゴスラビアきっての上質なリゾート
Sveti Stefan
Свети Стефан
スヴェティ・ステファン
(モンテネグロ)♦

ドゥヴァ(Budva)からペトロヴァッツ(Petrovac)にかけての、険しいロヴェツィン山塊のふもとに白砂のビーチが点在する風光明媚な海岸線は、ブドゥヴァンスカ・リビエラ(Budvanska Rivijera)と呼ばれるモンテネグロ随一のビーチリゾートだ。その中心は紛れもなくスヴェティ・ステファンである。
 中世にはスヴェティ・ステファンは沿岸に浮かぶ小島の一つであった。1442年にパストロヴィッツィ(Pastrovici)家の一族が島に移住した。彼らはの生業は海賊であったらしく、トルコ船を襲うことで町を発展させていった。どの国の支配も受けない自治都市として4世紀間続いたが、アドリア海貿易の衰退とともにこの業も成立しなくなった。漁業とオリーブ栽培に頼る貧しい生活に、住民は島を捨て次々とトルコ、アメリカ、オーストラリアの新天地へと移住していった。1960年、モンテネグロのアーティストのアイディアで、ほとんど住民のいなくなった島全体が買取られ、町の一軒一軒の家々や教会をそっくりそのまま活用した高級リゾートアイランドとして生まれ変わった。
 現在スヴェティ・ステファン旧市街(橋でつながれた小島)は、敷地全体がホテルとなっている(入場料を支払えば見学可能)。さらに本土側の美しいビーチ周辺には数多くのホテル、ペンションが立ち並び国内でも有数の高級ビーチリゾートとして知られている。