ブドウ棚の木漏れ日の下でランチを戴きたい

フォスは、今やキプロスを代表する観光地だ。海岸沿いや近くの繁華街には飲食店が軒を連ねるが、食にこだわった店は少ない。アノ・パフォス（市街）とカト・パフォス（港）とを結ぶ道路沿いの、遺跡に近い静かな一帯に、ホンズロスはある。トレードマークはマドロスの看板だ。

トレードマークのマドロス

見た目にも美しい様々なゲミステス（詰め物料理）

ムサカは本体とベシャメルソースとのバランスが良い最高の出来

ニューはオーソドックスなギリシア料理だ。ドルマーテス（米のブドウの葉包み）、ゲミステス（米のトマト、ピーマン詰めまたは肉のズッキーニ詰め）は見た目も美しく、ひんやりとした食感とほどよい甘酸っぱさがよくマッチしている。ギリシアサラダ、マッシュルームのソテー、イカの揚げ物なども新鮮で美味しい。メイン料理には、ムサカは外せない。真っ白なベシャメルソースと肉・ナス・ジャガイモの層とがバランスがよく、グラタンのような豊かな味わいだ。
　デザートには夏が旬の飛び切り甘いメロンとスイカを取るのも良く、トルコから来てすっかりこの地に根付いたバクラバ（パイを蜜に浸したもの）のアラブっぽい甘さを楽しむのも良い。 　ギリシア料理がメインではあるが、港町なので新鮮な魚もショーケースに並べられており、メニューの幅を広げている。

デザートは果物とバクラバ。どちらも甘い。