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マグダラのマリアが上陸した港
Porto Vromi
Πόρτο Βρώμη
ポルト・ヴロミ
(ザキンソス島 −ギリシア)
深く静かな入江の奥にある小さなビーチ

の山塊に切り込むように、狭い入江がザキンソス島の西岸を削り取っている。その一番奥の小さな港がポルト・ヴロミだ。
 集落もない静かなビーチだが、一種秘境のような雰囲気を求めてここで一日を過ごすリゾート客で、夏はそこそこの賑わいを見せる。

 ポルト・ヴロミはザキンソス島の中心部である東海岸から、寂しい山道を越えてたどり着く辺境の地だ。この港へと下り始める山の高い地点にマリエス(Maries/Μαριές)という小さな村がある。
 伝説によれば、西暦34年、マグダラのマリアと(聖母マリアの姉妹と言われる)クレオパスのマリアが、ローマに向かう途中、福音書を伝えるためポルト・ヴロミから島に上陸したと言われている。彼女たちの痕跡は、その時の足跡が消えずに残っていると言われる海岸の岩に、そして「マリエス」という村の名と彼女たちに捧げられた村の教会に残っている。
 ポルト・ヴロミへは、山上の小村マリエスとアナフォニトリアからそれぞれ細い道路が伸びている。いずれも入江の素晴らしい景色が連続する。二つの道は二股に分かれた入江奥の別の側で途切れており、その間は崖となっていて行き来することができない。ここから有名なナヴァイオへのツアー船が出港している。