アンダルシアではめったに町は現れません。


　　　　　　　ただただオリーブ畑と砂漠がいつまでも続き


　　　　　　ます。

　ガソリンも切れかかり心配になってきた頃、

ようやく丘の上にオルペーラの町が見えてきま

した。

　　戦乱時の防衛上、アンダルシアの町はしばし

　ば険しい丘の上に建設され、その最も見晴らし

　の良いところに城がつくられています。



　　相当な急傾斜の道を登り詰めると、塔のある

　オルペーラの城につきました。



　　そこからは典型的なスペインの白い町を見渡

　すことができます。

　時おり通り過ぎる、乾いた岩山に張りついた町は、

どこも人気がなく強烈な日差しのなかで静まりかえ

っています。


　ここアルゴドナーレスでもほとんど人影がみられ

ません。シエスタの最中なのでしょうか。

　峠越えの山道

で、水飲み場を

見つけました。


　とても冷たい

水でした。

　　　谷間におりるとグラサレーマの町がひっそりと

　　たたずんでいました。