アマルフィは現在は地方の一寒村に過ぎませんが、

　　　８世紀から１４世紀にかけてはベネチア、ジェノバ、

　　　ピサと並ぶイタリアを代表する港湾都市でした。


　　　　９世紀に建てられたこの街には不釣り合いな壮大な

　　　ドゥオーモがそれを今に伝えています。

　ドゥオーモのつくりや町の様子はイタリア北・中部の

町とは異なり、異国情緒が漂っています。複雑な歴史を

背景に、北部イタリア、北欧、トルコ、アラブなどの様

々な要素の入り交じったシチリア−ノルマン様式という

独特の建築様式を発達させてきたからです。

　　　　　　住居は町の目抜き通りに立ち塞がるように

　　　　　建っており、通りはトンネル状に建物をくり

　　　　　抜いてつながっています。裏通りなどは建物

　　　　　の中に完全に埋め込まれており、外来者の目

　　　　　には全く触れません。

　　　　　　道すがらのすべてが絵になってしまいます。


　　　　　廃屋の入り口の飾り扉、そしてよしづ張りの


　　　　　駐車場の屋根など地中海様式のセンスが光り


　　　　　ます。

　半島に沿ってソレントまでドライブしてみましょう。


険しい崖に削って作られた細い道を運転するのは多少


の度胸を必要としますが、美しい眺めがそんな緊張感


をほぐしてくれます。

　　　　　　道ばたにくだもの売りの出店がありました。


　　　　　その鮮やかな色は太陽の恵みが豊かなこの地


　　　　　域特有のものでした。

　このあたりの断崖のホテルの中には、海岸まで専用


のエレベーターを持っているところも少なくありません。


そこは正真正銘のプライベートビーチです。