「地中海生活」 1999年 春号 ( 2月12日発行 通算第13号 ) P.3
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 「カルロス」を後にし、朝の町へと出かけてみましょう。

 ほどなく浜辺が一望できる場所があります。

 町は城を中心にした丘の上ホーラと、港を中心にしたスカラに分かれており、その間の斜面の道沿いにも多くの家々が見られます。


 港の前のカフェニオンには、いつもの顔ぶれの男たちが顔を出し、取りとめのない会話をしながら情報交換をしています。

 エーゲ海の深部、キクラデス諸島とドデカニサ諸島の間にあるこのアスティパレア島は、各諸島をめぐる航路から外れているので、この港もエーゲ海を周回するフェリーが週に何回か寄港する時以外は、ほとんど人気がありません。

Top; Skala, Astypalaia
The second; Skala and Kastelo, Astypalaia
The third; Kafenion in Skala, Astypalaia
Bottom; Port in Skala, Astypalaia




 スカラ(港)から丘の上にあるホーラ(町)までは階段の歩道、狭い自動車道、そして大回りしている大型自動車用の道の3本があります。
 もっとも近道となってる階段の道を登り始めると、すぐ港で一番大きい赤い屋根の教会に出会います。

キクラデス風に青が使われることが多いのですが、赤い瓦屋根を使った大陸(トルコ)風の建築もたまに見かけます。
 ギリシア風のキクラデス、トルコ風のドデカニサの両諸島の中間的な雰囲気の町並みを持っています。

 港や先ほどの教会がだんだん下になっていきます。この島の建物は典型的な地中海風の白いキューブ状をしており、ドアや窓には


Top; Chirch in Skala, Astypalaia
Middle; Skala, Astypalaia
Bottom; Chirch in Skala, Astypalaia

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