英 語名ニコシアで知られる、キプロスの首都レフコシアは、1974年のトルコ軍侵攻以来、南北に分断されており、ギリシア人の住む南半分だけがキプロス共和国の首都として機能している。
歴史的建造物の多くは、北キプロス・トルコ共和国を宣言した北半分に含まれるが、本来は北のギルネ通りから続いていた、南のリドラス通りからライキ・イトニアにかけては、旧市街随一の繁華街になっている。南北境界のグリーンライン(停戦ライン)には、ルックアウトと呼ばれるちょっとした展望台があり、観光客が停戦地域の廃墟をのぞきこんでいる[補:2008年4月 通行所開設]。裏通りには大きな屋内市場があり、その周辺には安くてうまいレストランや食堂が集まっており、夜遅くまでレフコシア市民で賑わっている。
西側の城壁すぐ外にはキプロス博物館があり、数千年の歴史が、見たこともないほど大量の出土品で示されている。古代ローマ時代など最近のことのように感じられてしまうほどだ。ぜひ立ち寄ってみたい。
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