ミラからしばらく車を進め、国道を離れて間道を飛ばしていくと、入り江や島が入り組んだ複雑な海岸線が現れ、やがてウチャウズという海辺のごくごく小さな村にたどり着きます。
小さなモスクが一つの寒村ですが、港にはたくさんの小船が待機しています。海底都市の探検のため少し奮発して、海底をのぞく窓がついた立派なクルーザーを雇いました。
船はまず、ウチャウズの村の紀元前のネクロポリスの脇を通り、入り江を抜けて、約15分で対岸のケコヴァ島に着きました。
Top; Ucagiz The second; Ucagiz The third; Ucagiz Bottom; Kekova
水中から上がってくる階段は、かつてその下で生活が営まれていたことを示しているのですが、この静かな青い海は全くそんなことを感じさせません。
船長の、「地震の前は、対岸のカレキョイまで町が続いていた」という説明はやや怪しいものでしたが、実際この不思議な水中都市は、度重なる地震により住民が去り、村が水没した結果できたものと考えられています。
船は水辺の崩れかけた建物のすぐそばをゆっくりと進みます。 土台だけがいけすかプールのように、水中に残されている家もありました。
若いけれどもよく馴れた船長は、「下を見ろ」といって船のエンジンを止めました。 船底のガラス窓を覗くと、間近な海底には壷や皿などの生活用品が眠っていました。
Top; Kekova The second; Kekova The third; Kekova Bottom; View of Kalekoy, Kekova
[next]