朝のクルック港に散歩に出かけます。マリ ーナの岸壁いっぱいに自家用ボートがつなが れています。 ここまで車でボートを牽引してきては海に 浮かべ、中でキャンピングをしている人たち がたくさんいるのです。みんな思い思いのリ ゾートを楽しんでいます。
港の一角にクロアチアの国旗が誇らしげにはためいていま した。 町中の至る所に見られる国旗に、1991年の内戦を戦い抜 き、約800年ぶりに完全な独立を勝ち取ったクロアチアの勝 利の余韻が見て取れます。
少し離れてみると、クルックの町は海に面した城壁で頑丈に守られているのがわかります。 この砦は14世紀の、またひときわ目立つ教会は12世紀のものです。戦乱の続いた中世のダマルチアにおいて、 このクルック島はフランコパン家のもとで高度の自治を保ち続けており、クロアチア人のルーツの地としてその名 を知られています。 グラゴール文字という独自の文字で書かれた文書がこの島で数多く発見されています。
Top; The marina of KrkMiddle; The national flag of CroatiaBottom; The fortress of Krk
町の中は車の通れない細い道ばかりで、こんな 裏通りにはいると、中世に迷い込んだような錯覚 に陥ってしまいます。
この古い扉には、ここが1191年の裁判所であっ たことが記されていました。
数百年の間にどれだけの人がここを歩いたの でしょうか。表通りの石畳は、滑って危ないく らいによく磨かれていました。
Top; KrkMiddle; KrkBottom; Krk