風車の高台はすでに人でいっぱいでした。

　　　　みな一つの方向を向いたまま、恋人と、家族

　　　　と、仲間と語りながら、楽しそうにそのイベ

　　　　ントを待っているのです。



　　　　　空いている場所を求めて、道の行き止まり、

　　　　先ほど野良猫がいた場所まで早足で進んでい

　　　　きます。

　テラスに出ていたこの別荘の主の後方から、この

島で最高の位置からの夕日を眺めることができまし

た。



　海の色は刻々と変わり、日没の瞬間、一面の葡萄

色になりした。

　　　　一刻を惜しんで微妙なグラディエーションに溶け

　　　込む町の景色を見て歩き回りました。

　屋上のカフェテラスで夕暮れの余韻を楽しむカ

ップルの姿や、西の空を背景に浮かび上がる正教

会のシルエットなど、

　帰り道、どのレストランも新鮮な魚やタコなどをショーケースに

並べて、客を誘っています。


　Ｎｅｐｔｕｎｅという、ローマ神話の海神の名に惹かれて、その

にぎやかな店に入ります。