THE MAP OF PORTUGAL

	本文に登場する場所

　アレンテージョ地方について

概要	歴史	旅行の季節	旅行日数	行き方	ホテル	その他の見どころ
	ポルトガル全般の情報

• 概要

  　首都のリシュボア（英語；リスボン）からみて川向こうのポルトガル南部の丘陵地帯はアレンテージョと呼ばれています。気候・地形的には、北部の山岳地帯と最南部の砂漠のような乾燥地帯の中間に位置するため、うっすらと緑で覆われたなだらかな丘陵がつづくのどかな雰囲気の地方です。そのためポルトガルでは唯一海岸よりも内陸部が発達した地方であるといえます。といっても小さな国なので、リシュボアなどの大西洋沿岸地域から、手軽に旅行することができます。
  

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• 歴史

  　首都のリシュボアと同じく、古代ローマ、キリスト教、イスラム、そして独立ポルトガル、と激動の歴史を持つ地域です。
  　アレンテージョ地方の中心地エヴォラは、２世紀にローマ帝国領になって以来の古都で、その後のイスラム時代も含めて、常に商業の中心地であり、またしばしば王の居留地でもありました。
  

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• 旅行の季節

  　地中海性気候で春から秋にかけてはよく晴れる日が続きます。ただ海から少し中にはいると、日中は気温が上がりますが、夜間は夏でも冷え込みます。
  　一番の旅行シーズンは５月から１０月にかけての夏を中心とした季節でしょう。日中も日差しは強いものの乾燥して過ごしやすく、木陰はひんやりとしています。また夏の夜は肌寒いくらいで長袖は欠かせません。また冬でも冷え込みもそれほどではないため、他のヨーロッパ諸国よりは旅行しやすいといえるでしょう。

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• 旅行日数

  　アレンテージョ地方はそれほど広い地方ではなく、また都市も少ないので、急げば３日程度、ゆっくりした旅でも１週間で十分見て回れます。リシュボアやアルガルベ地方、また北部ポルトガルやスペインなど、他の地域と組み合わせての旅行も可能です。
  

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• 行き方（交通）

  　アレンテージョへは、首都のリシュボアから向かうのが一番便利です。
  　日本からリシュボア（リスボン）へは直行便はありません。しかしヨーロッパ系のほとんどの会社が接続便を持ち、また日本の航空会社もわずかの追加料金で乗り継ぎが可能です。ポルトガルに近いスペイン、フランス、イギリスなどの航空会社が毎日運行しており便利です。ポルトガルへの路線を持たない航空会社を利用する場合は、スイスのチューリヒ空港からスイス航空に限りリシュボアまで１５０００円で利用できます（１９９８年２月現在）。
  　リシュボアからは車でアレンテージョの各都市までおおよそ２時間程度の道のりです。他にバスが１日数便出ており比較的便利です。鉄道は本数が少ない上、時間がかかります。
  　スペインのエストレマドゥーラ地方と陸続きになっているので、スペインのバダホス市から車か列車で入るのも良いかもしれません。
  なお以下のスケジュールは１９９６年夏期のものです。
  
  

  リスボン・サカベン空港へ
  

  • 英国航空利用（毎日）
    　東京11:00→ﾛﾝﾄﾞﾝ15:30　乗継　ﾛﾝﾄﾞﾝ18:35→ﾘｽﾎﾞﾝ21:10
    
    
  • ｴｰﾙﾌﾗﾝｽ航空利用（月・火・水・木・金・日曜発のみ）
    　東京12:00→ﾊﾟﾘ17:20　乗継　ﾊﾟﾘ19:30→ﾘｽﾎﾞﾝ22:00
    
    
  • ｱｴﾛﾌﾛｰﾄ･ﾛｼｱ航空利用（月・木曜発のみ）
    　東京11:00→ﾓｽｸﾜ19:20　乗継　ﾓｽｸﾜ20:15→ﾘｽﾎﾞﾝ19:35
    
    
  • ｲﾍﾞﾘｱ航空利用（月・水・金・土曜発のみ）
    　東京12:55→ﾏﾄﾞﾘｯﾄﾞ21:55　乗継（宿泊）　ﾏﾄﾞﾘｯﾄﾞ8:10→ﾘｽﾎﾞﾝ8:20
    
    

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• ホテル

  　地中海生活でもご紹介したエヴォラ、またはエシュトレモスのポウザーダがお勧めです。１人１泊３万円前後で、一生体験できないような豪華な宮殿のような宿で過ごすことができます。ただしそれにふさわしい出で立ちを用意していった方がよいかもしれません。シーズン中はかなり早めの予約が必要です。
  

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• その他の見どころ

  　アレンテージョには誰もが必ず行くような決定的な観光地はあまりありませんが、訪れてみたいところは数多くあります。港町のシーネス、イスラムのメスキータがそのままに残るメルトラ、山岳都市マルヴォン、カステロ・デ・ビデ、絨毯の町アライオロス、その他にもベージャ、ヴィラ・ヴィソーザ、モウラなどの町があります。
  　このうちいくつかの町については、地中海生活でも１９９８年春号の続きとして、いつか取り上げる予定です。

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