城を取り巻くように一周近く回ったところに、建物がないただの扉だけがありました。
道はさらに下へと続いています。
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しばらく下った斜面は墓地になっていました。地中海では古代より生者の町の城壁のすぐ外に、死者の町ネクロポリス(墓地)が形成されるのが常でした。
アスティパレアのネクロポリスからの時が止まったように美しいエーゲ海の眺めは、死後の世界でも心地よい暮らしが送ることができるようにとの心遣いが感じられます。
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Top; Chora, Astypalaia
Middle; Chora, Astypalaia
Bottom; Chora, Astypalaia
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扉をくぐり、薄暗い通路に導かれて城壁内へと進んでいきます。
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城の周りを回って二週めに入り、細い路地を進んでいくと、何か城壁に向かって一直線に昇っていく、細くて急な階段が見つかりました。
さらに角を曲がって進むと、ついに小さな木の扉の前にたどり着きました。
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壊れかけたヴェネチア時代の城壁の片隅には、古代ギリシア風の柱のようなものが置かれていました。きっとこの見晴らしのいい島の要所は、昔からとりでを築くのに最適の場所であったからでしょう。
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丘の上のホーラ(町)と入り江のスカラ(港)の様子、それに蝶のような形をした島全体を、とても良く見渡すことができます。
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城は既に廃墟となっていますが、当時使用していた家具が何十年か前まで使われていたかのようにそのまま放置されているのを見ると、それほど遠い過去のことではないような気がしてきます。
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城の中のカテドラルはもう使用されていない様でした。
細い階段を上がり、朽ちかけた鐘楼の下に出ると、島の反対側が良く見えてきました。
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