夕空に少し明るさが残るうちに、港に面した食堂の一つに入り、早めに夕食をはじめました。

　気がつくとあたりは暗くなっており、

　周りは食事をする人、夕涼みにそぞろ歩く人たちで、いっぱいになっています。
　この漁港には夜になると、よい魚を食べるためにマルタ島内からお客が集まってくるのです。

　アパートへの帰り道、青いモールに電燈がともされ、町はまるでクリスマスの夜のように飾り付けされていました。

　マルタは多くのお祭りがあることで知られていますが、代表的なもののひとつに８月１５日の聖マリア被昇天祭があります。この時期マルタの町々は、競い合うように、旗やモール、電燈で飾り立てられ、闇の中に浮かび上がっています。

　部屋に戻って窓から見てみると、教会は、朝の荘厳な姿とはまったく異なり、ディズニーのお城のようなかわいい姿で私たちを迎えてくれました。